工種別内訳とは|建設用語集
【工種別内訳】
「工種別内訳」とは建築工事費を構成する方法の一種。
「工種別内訳」による構成は、例えば「建具工事」や「防水工事」といった実際に施工を担う専門業者の工事種類別によって工事費が構成される方法。
したがって、下請の専門工事業者から取得した見積に基づいて内訳書を作成する請負業者にとっては扱い易い。また「工種別内訳」は設計がある程度進んだ基本設計や実施設計の段階で採用されるのが一般的であり、従来から最も利用されている内訳書の構成方法。
一般的な大枠は下記に示す【工種別内訳構成の例】のように構成されるが、その詳細は各工種別にさらに細目までに分かれて構成される。
「工種別内訳」については公共建築工事内訳書標準書式(建築工事編と設備工事編がある)が国交省より標準的な書式として公表されている。
ただし、実際のプロジェクトで活用される内訳書式は、全体構成の基本は類似しているものの細かい構成や表現は異なっており、建設会社によってそれぞれで独自の書式が採用される。
【工種別内訳構成の例】
1. 直接工事費
1)建築工事
① 直接仮設
② 土工
③ 地業
④ 鉄筋
⑤ コンクリート
⑥ 型枠
⑦ 鉄骨
⑧ 既成コンクリート
⑨ 防水
⑩ 石
⑪ タイル
⑫ 木工
⑬ 屋根及びとい
⑭ 金属
⑮ 左官
⑯ 建具
⑰ カーテンウォール
⑱ 塗装
⑲ 内外装
⑳ ユニット及びその他
㉑ 発生材処理
2)設備工事
① 電気
② 空調
③ 給排水衛生
④ 昇降機
⑤ その他
3)屋外施設
① 囲障
② 構内舗装
③ 屋外排水
④ 植栽
2. 共通仮設費
3. 現場管理費
4. 一般管理費
5. 消費税
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